音楽:7/f
作詞:入江陵慈 作編曲:松永龍也
うた:亀芳・パリブレスト・りつ
cv.松田利冴
イラスト:ロックムーン
前回はパフォーマンス重視の曲だったから、今回は最初から最後までみんなと一緒に盛り上がり続けらる曲がいいな、って思ったんだ。
あんなとふたりであれこれ話しながら曲を創っていったよ。でも途中、「音楽性の違い、お姉ちゃんとは合わない。私は私のバージョンを創る…」とか言われちゃって…。
でも、「わたしはあんなと一緒に歌いたいな!」っていったら、「考えとく」っていってくれたから、きっと二人で歌う「セイギのミカタ」も、みんなにも聴いてもらえると思うんだ!
楽曲解説:
りつの2曲目の制作にあたっては、りつ役の松田さんより「ヒーローソング」「観客がノリやすく盛り上がれる曲」という方向性がありました。そこから、「往年の、サビが口ずさみやすく熱く正義を歌う曲」をコンセプトに制作が進みました。
展開としてはBPM固定、一度乗ったリズムを通せ、中盤ではコーラスの「オーオーオー~」で、初見であったとしても観客が一緒に歌える構成をとり、さらにそこからサビ二回でクライマックスと、一方向に盛り上がり続ける形になっています。
***
今回モチーフとしたお話は、新見南吉『飴だま』で、主観と客観、見方で捉え方が変わることを伝える、児童向け作品です。
タイトル『セイギのミカタ』は、りつ・あんなの価値観を歌った曲として、正義の「味方」、「見方」と掛詞になっており、これは1曲目の『オカシなホテル』と同様ですね。
***
「正義」ではなく「正義の味方」という言葉は、ヒーローソングの走りで、当時の子供たちに大ヒットした『月光仮面』のテーマ曲、『月光仮面は誰でしょう』を作詞した川内康範 氏の「決して正義そのものではない」という拘りから生まれたとされています。
この曲は、主観と客観を軸に ”だけど僕らは正義のヒーローじゃないのさ”(正義の味方だ)」という正義へのリスペクトのスタンスと、1番の”All people have a power to change one’s own destiny.”(人々は自らの運命を変える力を持っている)と、2番の”自らの力で 変えゆくんだ destiny.”あたりに、正義に頼り切らない、自らの運命を決定づけるのはあくまで自分自身、という『オカシなホテル』共通のメッセージ性が込められています。
(余談ながら『オカシなホテル』はあんなによる難解な歌詞が個性となっていましたが、こちらは、ヒーローへのオマージュという観点では、「Wake up!」と「Let’s go」が、Blackと1号、「スーパーヒーロー」と「ダークナイト」がそれぞれDCの…、とかなりわかりやすくなっていますね。)
楽曲データ:
収録:
『少年ミリオン 2nd album フィロソフィは午後の7時』
音楽配信:
『少年ミリオン フィロソフィは午後の7時』
歌詞:
ほら見て、星が落ちる時
新たな 正義は目覚める
その刀で あめだま
2つに別けたなら
幸せも 1/2かな?
Wake up! 明日の兄弟
限りある イノリ 守るだけさ
儚き ミッションに今 ララバイ
Let’s go! 立ち上がれ
だけど僕らは
正義のヒーローじゃないのさ
All people have a power to
change one’s own destiny.
So, それは セイギのミカタ
Come on!
Oh- Oh- Oh- Oh- Oh- Oh- Oh- …
ここからがサブジェクティブ
そこからはオブジェクティブ?
絶対的で相対的な現実世界
入口も出口から見ればゴール
変幻自在のスーパーヒーロー
ここからはオブジェクティブ
そこからがサブジェクティブ?
相対的で絶対的な虚実空間
出口も入口から見ればスタート?
快刀乱麻のダークナイト
Wake up! 未来の友よ
限りある イノチ 守るだけじゃ
見果てぬ 悲しき ライバル
Let’s go! Clap your hands.
そうさ僕らは 正義のヒーローじゃない!
Wake up! 明日の兄弟
限りある イノリ 守るだけさ
儚き ミッションに今 ララバイ
Let’s go! 立ち上がれ
だけど僕らは
正義のヒーローじゃないのさ
自らの力で 変えゆくんだ destiny.
そう、それが セイギのミカタ