エピソードガイド

朗読ドラマ

生放送・公開イベントにおける朗読ドラマの各種情報です。物語の時系列はこちら。

ep.01『まひつとわたりのテスト勉強』

ストーリー：わたりがまひつに勉強を教えてもらう中で、魚に博識なわたりのキャラクタが描かれる。

ピックアップシーン：
わたり　うーん。勉強はみんなからっきしだけど物理とかは特に苦手なんだよね～。あれは許せない
まひつ　どうして許せないの？
わたり　だって、空気抵抗とか摩擦とかをないものとして考えるのよ！忘れ去られたあの子たちを思うと、解答用紙が涙で滲むって…
まひつ　その感受性はこれからも大切にして欲しいと思うけど。今は彼らの事は忘れましょう
わたり　池の周りを別方向から歩き出す兄弟とか、秒速１０㎝の速さで動く点Ｐとか数学も苦手だわ…。それに何の意味があるっていうの！
まひつ　あるわよね。そういう謎設定
わたり　その点、国語とかは得意なんだけどね
まひつ　それだけ作品にのめり込めるなら不思議じゃないわ

概要：以後続く、758の生放送番組内での、生朗読ドラマシリーズの1作目となります。

ep.02『堀川に消ゆ』

ストーリー：「新鮮組」を名乗り名古屋の平和を守る活動をしている高蔵聖と宮野わたり。生徒会のノートが見当たらず困っている妙を（一方的に）助けるべく、奮闘を開始する。

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ピックアップシーン：
わたり　まかせて妙。必ず私達が解決してみせるから
妙　あの、だからそうじゃなくて
聖　議事録を盗んで得をする人物…確か議題は文化祭について…、文化祭の転覆を目論む人物の犯行に違いない
わたり　楽しい文化祭を台無しにしようだなんて…なんて卑劣な
聖　同志わたり、クラスに文化祭に消極的な人間について心当たりは？
わたり　車塚容疑者はクラスの出し物を決める際に一人口をつぐんでおりました！
妙　えっと、みよちゃんは、ただ恥ずかしがって意見が出せなかっただけであって…
聖　孤独に苛まれた故の犯行。嫌な事件だ
わたり　彼女もまた社会が生み出した被害者の一人だったというわけですね
妙　ちょ、ちょっと閉めに入ろうとしないで、別に事件とかじゃないはずだから

概要：project758のニコニコ生放送 第7回放送で開催された、高蔵聖役のオーディション回に披露されたドラマ。オーディション台本はその回の朗読ドラマの台本を兼ねており、聖役を射止めた日本ナレーション演技研究所の研究生である本渡楓さんは、合格直後に、妙役の中原麻衣さんとの共演に臨みました。

ep.03『白鳥姉妹の冬休み』

ストーリー：姉妹でありながら、普段は国際会議場に住んでいる姉、ユリが、白鳥庭園に住んでいる妹、しおりの部屋、清羽亭を訪れ、まったりとした冬休みのひとときを過ごすエピソード。

ピックアップシーン：
ユリ　　雪合戦が無理ならスキーなんてどう？すっごく楽しいわよ！
しおり　…2年前お姉ちゃんと一緒に行ったらお姉ちゃん女の子ナンパしてばっかで全然教えてくれなかったじゃない
ユリ　　っ…よく覚えているわね
しおり　行く先々で「冬のせいにして暖め合わない？」なんて声かけてて酷かったよ
ユリ　　だってゲレンデの女の子は美しく見えるから…
しおり　だってじゃないよお姉ちゃん。…私だって女の子なのに
ユリ　　ごめんごめん。今年こそはしおりについてあげるからさ。…じゃあしおりは何がしたいの？
しおり　本当っ？それじゃあ…ぎゅーっと
ユリに抱き着くしおり
ユリ　　わっ、どうしたのしおり？
しおり　…今は冬のせいにして暖め合いたい、かな？

概要：project758のニコニコ生放送として、初めて大学以外からの生中継を行った回での朗読劇です。物語でユリがしおりのいる白鳥庭園内の清羽亭を訪れるのと同じく、ユリ役の高橋美佳子さん、しおり役の佐倉綾音さんが、清羽亭からの生放送にゲスト出演するなかでの朗読ドラマということで、物語の舞台からの中継によるお二人による演技、という、とても豪華な構成になっています。

ep.04『会長まひつのノートチェック』

ストーリー：まひつが間違えて持ち帰った、生徒会の面々が交代でつけていた日記をチェックする。

ピックアップシーン：
まひつ　次のページは…う゛…これは一目見て、平子のページね

　” 灰の水曜日。光のカルナバルに向けて聖者達の喧騒は絶えず続く。祝祭に向かうにつれ私の左目が疼きを増す。そう、あの日に失われた、光の戦士の記憶が今、蘇ろうとしている。そしてついに、哀しみの運命は動き出す…<続く> ”　

まひつ　…続くんだ…この先の展開が気になるところだけど…。

概要：生徒会の面々の人物像をより具体的にしようと、妙、りつ、平子、きよめといった各キャラクタの個性に言及したドラマ。しっかりものの妙、お金に几帳面なりつ、ムードメーカーのきよめ、個性的な平子、それをまとめる立場にいるまひつ、という書き分けがこの時点でなされています。

ep.05『758学園 休日の一コマ』

ストーリー：春休みの学園内、堀川先生との会話の中で、クラスメイトの様子をみにいくことになったまひつ・やまと。りつ・きよめ・平子たちが自分たちの音楽活動(後の少年ミリオン)の方向性に悩んでいる中、新鮮組の2人、聖とわたりが颯爽と現れ…。

ピックアップシーン：
まひつ　りつ、あなたも早く決算書まとめなさいよ。放っておくと後が辛いわよ
りつ　　うー、だっていっぱいあるからさぁ、全然終わるが気しないよ…
きよめ　わ、私も手伝う…つもりでいるよ！
平子　　私も応援してる
りつ　　いやそこは普通に手伝うって言ってよ。まぁ今週中には終わらせるけどね
まひつ　頼んだわよ
りつ　　了解ー。あ、そうだ二人とも。実は今、私たち悩んでんだ。何か、こう、ないかな？今までにない新しいやつ！
まひつ　？なんのこと
きよめ　ごめんね、りっちゃんほとばしっちゃって。学園祭でやったライブが好評だったから、またやりたいねって話なんだけど、もう少しインパクトほしいよねってことになって
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まひつ　インパクトある方向性…そうねー、歌謡曲なんてどう？
りつ　　歌謡曲・・・これはまた渋いところを突いてきたな
きよめ　まひつちゃんか好きだもんね、演歌とか歌謡曲
平子　　時代を遡ってる
まひつ　な、なによいいじゃない！別に
やまと　だったら他に何があるかなぁ？ 困ったなーー
聖　　　お困りのようだな！
りつ・きよめ　！？

概要：初の公開収録における、総勢8名による朗読ドラマ。内容的には、生徒会長としてしっかりもののまひつ、この後、少年ミリオンにつながるユニットについて語り合うりつ・平子・きよめ、事態をひっかきまわす新鮮組、そしてどの関係性においてもなじむやまとの位置づけなど、758の大枠としての世界観がほぼ確立したエピソードです。

ep.06『トルネードをめぐる小話』

ストーリー：熱田球場で練習中の聖の下に、 先代生徒会 会長で3年生のヒメがやってくる。二人はトルネードについて会話を交わすのだがどうもかみ合わず…？

ピックアップシーン：
聖　　やっぱり！湊先輩もトルネードに魅了された一人だったんですね！
ヒメ　わかっていただけますか？トルネードを見ていると心が安らぎますよね。勉強が捗らず落ち込んでいるときなど、見ていると私の悩みなどちっぽけなものだと感じてしまいます。
聖　　そうですよねそうですよね！トルネードは偉大ですよね！あの締まった体の豪快な動きとキレのある回転、たくさんの人を魅了していましたね！

概要：オーディション合格後、プロデビューした本渡楓さんの758及び名古屋への凱旋ともいえる放送で、日笠陽子さんとの共演において繰り広げられたエピソードです。ヒメの登場ということで、名古屋港水族館の名物のひとつ「イワシトルネード」を題材に扱うという方向性に加え、聖の野球つながりでトルネードといえば…、という展開になっています。

ep.07『みよの身体測定』

ストーリー：身体測定という日が苦手なみよ。昨年は読者モデルのりつの前で苦い思いをしたことから、今年は妙の後ろに回り込んでやり過ごそうとするのだが、みよはそこで、普段気づかない妙の美貌に気づくことになる。

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ピックアップシーン：
みよ　　（言葉にならない×3声）…！…わ、私が今、のぞき見ているこの光景を説明する言葉を私は持ち合わせていない……！！！あえていうならば…！！これはそう、”人間山脈” だ…！！！
妙　　　み、みよちゃん、そんな険しい顔してどうしたの？あなたの番……ひゃぁああっ！も、もうやまとちゃん、そんなところ触っちゃダメです！
やまと　えーどうしてー？
妙　　　どうしてって…こんなところで…

概要：完璧主義なところのあるみよが、ややコンプレックスを抱いているのが身体的な特徴。去年は読者モデルのりつを目の前に、暗い気持ちになってしまったことから、ことしは地味目に見える妙の後ろに陣取ったものの…という、コメディ色あふれるエピソードで、恒例のオーディション台本を兼ねたドラマとなっています。みよ役に抜擢された小清水さんが直後に生朗読ドラマに挑戦しました。

ep.08『少年ミリオンの危機』

ストーリー：りつ・平子・きよめによる「少年ミリオン」として最初のライブ当日。万全の準備の下、いよいよライブ開始という段階で、学園生徒向けSNS上で、サプライズゲストのやまと出演の情報が漏れていることに気付き焦る一同。ライブ開始直前に慌てふためくのだが…。

ピックアップシーン：
平子　　りつ曲の歌詞……アンナだけにセンスあんな（クスッ）
きよめ　ひ…平子ちゃん…
りつ　　…はは…正直、私は歌詞の意味、半分も理解できてないんだけど
きよめ　え、そうなんだ
りつ　　アンナに「この詩ってどんなメッセージなの？」って聞いたら”お姉ちゃんの応援歌だから意味なんて気にせず感じるままにパッションで歌えばいい”って言われちゃってさ
きよめ　へぇー
りつ　　でもさすがはアンナというか、歌ってると、なんか、わかんだよね、これは私の歌だ！って
きよめ　うんうん、私たちそれぞれの歌、そしてユニット曲！この流れ、ライブとして大いに盛り上がるよ！
平子　　でも、どの曲もジャンルや時代性が見事にバラバラで、一つの流れとして成立するのかという不安は残るわ
りつ　　大丈夫！ そこは、我らがやまとっちがサプライズゲストとして登場するから何の心配もいらな…
やまと　あぁっ！

声を上げるやまとに反応する三人

きよめ　ど、どうしたのやまとちゃん、急に声をあげたりして
やまと　今、まひつちゃんからメッセージがきて、「今日のライブやまとも歌うんだって？ 楽しみにしてるわ！」だって
平子　　え…
やまと　…私が歌うのって、サプライズ…だよね…？

概要：ドラマ同様、実際に少年ミリオンの初ライブにおいて、やまと役長縄さんがゲスト出演する中での朗読劇となっています。（イベントにおける実際のシークレットはやまと新曲『終わらない夏の続きを』のお披露目でした。）脚本上は「学園生徒向けのラジオ番組で出演情報が漏れていた…」という展開ですが、実演ではアドリブで小澤さん・長縄さんがMCの番組「おざなり」に対するメタ的言及となり、会場を賑わせました。

ep.09『758学園イブの出来事』

ストーリー：758学園のクリスマスイブ恒例の仮装パーティを舞台に繰り広げられるドタバタ劇。まひつの非公式ファンクラブ代表として、まひつを何とかサンタコスプレさせたい後輩のてんまと、ユリの公式ファンクラブ代表ながら、当のユリが見当たらずふてくされているあやめ、仮装パーティの実行委員として奔走するみよ、仮装の方向性で悩むわたり、それぞれの想いが交錯しつつ、イブの夜は更けてゆく…。

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ピックアップシーン：
てんま　さすがは学園No.1のマドンナだよね！
あやめ　（カチンと）な、何言ってるの？学園No.1はユリ先輩に決まっているでしょう？
てんま　はぁっ！？あやめこそ何言ってんの！？あやめには見てわかんないかな？生徒会長として全校生徒のみならず教職員の信頼まで背負った、威風堂々としたあの、まひつ先輩の強さと美しさが！
あやめ　はんっ、そんな表層的な話が何？いい？白百合の君はあの凛とした姿に、か弱き乙女な部分がチラリと見え隠れする、その瞬間が最高に儚く美しいの。それに魅了されないあなたの方がどうかしてるわ。
てんま　それはどうかな。あたしはまひつ先輩のあーんなとこやこんなとこの秘蔵写真を何百枚も持ってるんだから！学園中の生徒たちから手に入れるの苦労したんだよ！
あやめ　そんなの私だって、写真だけでアルバム五冊、動画ならＬＯＴＲ３部作をエクステンデッド版で連続鑑賞したときのインパクトを凌駕するほど衝撃的な記録の数々があるわ！

概要：第四回オーディションを兼ねたドラマで、時枝さん・森山さんはオーディション及びその合格発表後、そのまま本ドラマに参加しました。てんまの登場によって、洲崎さん演じるまひつのキャラクタ像のひとつ、「頼れるお姉さん感」はより強固なものとなっていきます。ストーリーとしてはある意味、いつものドタバタ劇ですね。

ep.10『りつとあんなのバレンタイン』

ストーリー：毎晩パリに留学中のあんなへと電話する姉りつと、その双子の妹あんなのバレンタインデーの夜の会話。

ピックアップシーン：
りつ　　「今度またライブがあってさ。平子ときよめと一緒に、今すっごく頑張って練習してるの。いつかアンナにも見に来てほしいなーって。」
アンナ　「うん。」
りつ　　「アンナ、ちゃんと聞いてる？」
アンナ　「聞いてるよ。それに一昨日もその前も同じ話してた。」
りつ　　「あれ？そうだったっけ。」
アンナ　「それに公衆電話から二日に一回も国際電話するとすごいお金かかるでしょ。そろそろネット通話に変えない？」
りつ　　「あーそうねぇ……。でもネット通話ってなんか難しいじゃん？」

概要：「少年ミリオン1st LIVE」のキャラクタ設定大喜利のコーナーでは、初めて客席も交える形でキャラクタ設定が行われましたが、その時のお題の一つが、りつの妹、あんなでした。その後、この放送時点ではあんなのキャストは決まっておらず、りつ役の松田利冴さんが一人二役で姉妹の演技を行った、レアなエピソードです。

ep.11『少女たちの漂流』

ストーリー：「チチカカ湖に行く」と言い残し消えたしおりを追ってペルーを目指した758学園2年A組の面々だが、途中嵐に巻き込まれ、無人島に流れ着いてしまう。ここからどう脱出するか、どう生きていくのか、あてのない議論を行う中で、やまとらの様子が芳しくないことに気付き、やがて一同は絶対絶命のピンチに追い込まれるのだった・・・。

ピックアップシーン：
みよ　　今はまだ脱出の議論をすべきであって…
聖　　　それっていつまで？食料がなくなるまで？食料がなくなって初めて、ここでどう生きていくかを考えるの？
みよ　　それは…
聖　　　みよにとって、この議論はやがてくる現実から目を背けているための気休めでしかないんじゃないのかな？だったらそんなことに、私たちを巻き込まないでほしいんだけど。
みよ　　そ、そんなことは…
ユリ　　いや、その点については、そもそも私が皆を巻き込んでしまったことに原因がある。本当に申し訳なく思う…。
聖　　　大丈夫だよ、ユリ。しおりを助けたいって思いはみんな一緒だから。私が言っているのは、みよが自分のために、みんなの貴重な時間を空費させてる、って話。
みよ　　わたしはそんなつもり…！！
やまと　だからぁ、何度も言ってるけど、みよちゃんは私以外とコミュニケーションをとるのが下手だから、こんな形でしかわかりあえないんだよー
みよ　　え？
やまと　（ちょっときつく）だよね？何？違うの？
みよ　　そ…それは、やまとがそういうんだったら…そうだけど…
やまと　だよねー。ふふ。みよちゃんは心の壁が厚いもんね、そうやって威勢はってないと、不安で仕方ないんだよねー
みよ　　……（ちょっと泣きそうに）そ…、そうだね、うん、やまと…
やまと　(得意げに)ふふーー、私はみよちゃんのこと、よくわかってるからねー
聖　　　ふん、いい迷惑だよそんなの
みよ　　わ、私は…ただ…クラスの事を考えて…
聖　　　偽善だね、そんなの
みよ　　な、なんですって！？
まひつ　ちょっとちょっと、待って２人とも！さっきから一体どうしちゃったのよ！？
きよめ　そうだよみんな、もっと穏やかにいこうよ！
りつ　　…(小声で)ね、ねぇ平子、どうもさっきから様子が…やまとも聖もキャラ違うし
平子　　…(小声で)ええ、それで私も様子を伺っていたのだけど、妙、これはもしかして…
妙　　　…(小声で)そうね、きっとそうだと思う。…まひつちゃん！

概要：ドラマ時点でキャストが決定しているオールキャスト総出演による、23分にわたる朗読ドラマ。物語の軸はやまと＋オーディション合格生のキャストが引っ張りつつ、ベテランのキャスト陣が周りを固める構成がとられています。このドラマ、朗読だけで（ほぼ初見のひとも多い会場で）複数のキャラクタをかき分けつつ、一定のカタルシスをもたらすにはどの様なストーリがいいのか、学生を中心に様々なプロットが構築されましたが（中には無人島を探検するエピソードなども）、最終的に2年A組の面々がやりとりする場所は固定で、加えて別の場所にいるヒメ・堀川先生の会話でストーリー全体像をガイドしていくといった、舞台劇の作劇に近い構成となりました。オチについては、様々な意味で衝撃的な結末となっています。

ep.12『少女たちの漂流 その後』

ストーリー：自分の受け持つクラスメイトが無人島に漂流していたことから、減給・始末書の作成に終われる堀川先生。その手伝いをするしおりと、なぜ「チチカカ湖」をめぐる騒動が起こったのか、検証が始まる。

ピックアップシーン：
堀川　　それに、それはいくら何でもペルーに向かう動機として無理があるのではないか、ともいうんだよ。
しおり　私もそう思います。
堀川　　だが、事実が事実である以上、そこを説明するのは難しい。
しおり　ですよね。
堀川　　…ということで一計を案じたんだが
しおり　なんでしょう
堀川　　本当にチチカカ湖と聞き取れないか、その可能性を追求してみてはどうだろうか？
しおり　はい（と頷きかけて）・・・は？
堀川　　ほら、ものは試しだ、一度「近くに行く」と言ってみてくれ
しおり　え？…「近くに…行く…」？
堀川　　…うーん、やはり無理があるな。とすると、少し繰り返す感じで、「ち、近くにいく」
しおり　「…ち…近くにいく」
堀川　　お、可能性が見えてきたぞ
しおり　…そうでしょうか……

概要：前回のエピソードを補完する形のエピソード。衝撃的な結末について、本当にその誤解が生じるのか、大真面目に検証する（けれど利根さんが演じることでコミカルになる）構成が、ニコ生中のコメントで話題となりました。

ep.13『少年ミリオンの危機 ふたたび』

ストーリー：「少年ミリオン」の活動が好評のりつ・平子・きよめらは、東京青山でライブを開催することになる。が、青山のリア充オーラにあてられた平子は気を失い、同行していたやまとを含む一同は住宅街の中で迷ってしまう。このままではライブに間に合わない。一同は絶対絶命のピンチに追い込まれる。

ピックアップシーン：
りつ　　平子！？平子！！しっかりしてよ！！ちょっとどういうこと！？
きよめ　あー、完全に油断してた。青山なんてシャレオツな街で中二な平子ちゃんが平静な精神を保てるわけないこと、ちゃんと想定しておくべきだったよ…
りつ　　え？、よくわかんないんだけど、つまりどうなってんの？
きよめ　街からあふれ出てるリア充オーラにあてられちゃったんだねー
りつ　　え、え？、そんなに空気違う？ここ？
きよめ　読者モデルとして よく東京にきてるりっちゃんと違って、平子ちゃんにはハードルが高すぎたんだよ。
りつ　　そ、そうなの…？で、でも、それ今言うか？
きよめ　平子ちゃん、「青山なんかでやって本当に大丈夫？」とか気遣うふりして、きっと会場を変えようとしていたんだな…
やまと　そういえば新幹線の中でもいつも以上に寡黙な感じだったよね
りつ　　しかたない、ひとまず平子は私が背負うから、近くでコンビニでも探して、水２リットルぐらい確保しよう。

概要：前回同様、ライブの前にドタバタしちゃう、という構成のドラマですが、実際の劇中では、前回の少年ミリオンライブ時のドラマ同様、アドリブ満載のドラマとなっていました。ドラマにおいても、てんま・あやめの二人がサプライズ登場しました。

ep.14『名古屋港水族館での出来事』

ストーリー：名古屋港水族館を訪れることになり、やまととデート気分を満喫できると期待したみよはしかし、やまとがユリと二人で楽しんでいる様子をみて落胆する。それは同じくユリとスイートな時間を楽しめることを期待してたあやめにおいても同じだった。利害は一致、そこで一計を案じたみよ・あやめは、てんま・わたりの協力の下、二人きりでのデートを実現すべく奔走するのだが…。

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ピックアップシーン：
わたり　あー、小、中（学校）と別々になっちゃったんだっけ？
みよ　　そう、やまとは市立、私は県立に通うしかなかったの…
わたり　それは災難だったね
みよ　　…まぁもちろん、そんなことくらいで私はあきらめたりしないけれど
あやめ　そうですよ、みよ先輩
わたり　おわっ。あやめ、どうしたの？
あやめ　いえ、いくら陵先輩といえども、白鳥の君と腕を組んでデートもどきだなんて、白鳥ユリファンクラブの代表としておいそれと見過ごす訳には・・・
てんま　わわわ、あやめ、先輩に対して何てこと言ってるの
あやめ　え？…あぁ、そうねてんま。私が間違っていたわ。
てんま　うん、判ってくれればそれでいいよ。
あやめ　ええ、この際、先輩かどうかは関係なかったわ。いくらみんなから愛されキャラの陵先輩でも、水族館で腕組みイチャイチャは許せない！
てんま　…あぁ・・・愛が重いね…

概要：生放送の事前に、ユリ役の高橋美佳子さん、やまと役の長縄まりあさんは実際に名古屋港水族館を満喫したうえでの朗読ドラマ。（生放送中の高橋さんいわく、実際のお二人もドラマ同様にこやかに水族館を楽しんだ、とのことでした。）中盤における展開については、学生の案で、「幼少期に水族館を訪れるとトラウマになるアレ（↑）」を加えよう、と、そこが一つの山場になっています。そのほか、みよが一計を案じる流れは一つのパターンとなりました。

ep.15『生徒会執行部の危機』

ストーリー：758学園生徒会が企画した「熱田まるごと収穫祭」イベントも無事終了を迎えようとしていたその時、会計処理のミスでこのままでは生徒会が解散しなくてはならない事態に追い込まれる。危機を回避するには生徒会長のまひつの承認が必要だが、本人は朝から見当たらず、一同は絶体絶命のピンチに追い込まれる。

ピックアップシーン：
みよ　　それで水流園さん、何か思い当たることが？
妙　　　学園長が仰った「知らざるを知らずとなすこれ知るなり」というのは「知らないことを知らないと自覚することが、本当の知るということだ」いう意味だけれど…
やまと　え？知らないことを知らないから知る？…知ることを知らないから、え、えっと…
きよめ　やまとちゃん、そこは無理に深追いしなくて大丈夫だよ
みよ　　いわゆる「無知の知」的な？
平子　　それはソクラテスが言ったとされる話。
妙　　　この言葉は孔子のものね。
てんま　そのこーし、って人が先輩の行方と関係あるんですか？
妙　　　うーん、そうね、ぱっとは思いつかないけれど、探し物……まひつちゃんの居場所に関係する…名古屋と孔子……例えば…この辺りで孔子にゆかりの深い人物や場所…？
平子　　あ、それだったら、ひとりいるわ。この一帯をおさめた、初代徳川尾張藩主、徳川義直！

概要：イベントにおける朗読劇では第5話から一貫して、誰かが「困ったな」というと、「お困りのようだな」と、誰かしらが登場するテンプレートな展開が一つのお約束となっています。その最大のサプライズといっても過言ではないのがこのエピソードで登場した、758学園 学園長役の名古屋市河村市長。名調子で中盤の展開をまとめあげました（このサプライズはキャストも含めて本番で明かされました）。ストーリーも、尾張、徳川義直にまつわるエピソードや蓬左文庫への言及など、名古屋の歴史に寄せた構成となっており、歴史が好きな人にも楽しめるエピソードとなっています。

ep.16『聖夜に願いを』

ストーリー：何やら言い合いをしているまひつ・あやめとてんま。てんまはずっと、思い悩んでいるようだが、その事を話そうとはしない。逃げ出した先、みよ・わたりと話す中で、てんまは自らの迷いがどこにあるのか、自覚する。てんまはやがて、まひつと二人きりで名古屋港にあるシートレインランドの観覧車に乗り、二人きりで話をすることを望み、まひつもそれを承諾する。イブの夜、二人の会話が始まる――。

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ピックアップシーン ①：
てんま　それでふと、考えちゃったんです、私は先輩に憧れているけれど、では本当に好きなのか、って…
みよ　　……ふぅん…。将来、登山家になるのが夢だとするでしょ？
てんま　え？
みよ　　例えば、の話
てんま　あ、はい。
みよ　　その夢を抱いた理由は、誰か偉大な登山家に憧れたのかもしれないし、いつか家族と登った山の楽しさ、何気ない一コマが忘れられないのかもしれない。でもそうした憧れや、過去の思い出だけでは、中々夢に、たどり着けなかったりする。
てんま　…そうですね…中には、夢自体を諦める人もいるかも…。
みよ　　ええ。むしろそれをきっかけに「山自体を嫌いになる」事もあるかもしれない。
てんま　…！？
みよ　　何があったか知らないけれど、まひつに追いつけない現状を嘆いてまひつを嫌ったり、嫌われる事で楽になるのは手っ取り早いし、それはそれで、他の莱さんのファンも喜ぶのでは？
てんま　それはちが…あれ、そ、そうなのかな…いや、でも違う…と思う…んですけど…うっ…うっ…あれ、なんで…涙が、私…
わたり　ちょっとちょっと、黙って聞いてれば言い過ぎだってみよ
みよ　　そうですか？ちょっと追いつけなくて気持ちが離れる位の軽々しさで人を好きになったところで…
…後でもっと、傷つくだけではないでしょうか？
わたり　…それは自分の話…？
みよ　　……は？
わたり　やまとはみんなのことが好きだから、「みよだけ」を向いてはくれないもんね（嫌みではなく淡々と）
みよ　　…さ、最後は私のもとへとくるから、それでいいのよ
わたり　うん、そう思い込めないと、続かないよね。
みよ　　なんですって！？
わたり　だから！…思いの重さ、なら一緒じゃない？…てんまのまひつへの思い、ほんとに軽々しい？
みよ　　…………そうね、言い過ぎたわ、ごめんなさい。

ピックアップシーン ②：
てんま　車塚先輩やあやめは、ほんと一途で凄いなと思います。
まひつ　でも、あなたの私に対する思いはそれと違った。
てんま　はい。私が追っているのは、先輩のハート、では無く、背中、ですから。
まひつ　いいんじゃない？私だって、偉大な先輩達の背中を追いかけて何とか今があるんだし。私の背中で良ければいくらでも。
てんま　はい。いつか、先輩を追い越して見せます。
まひつ　ほんと、面倒な後輩を持ったもんだわ…
てんま　ふふ………でも先輩、「今日は特別な日」なので……あえて、もう一つ、私の思いきったお願いを聞いてもらいたいのです。
まひつ　何？ついでだから聞いてあげるわよ
てんま　ほんとですか！
まひつ　えぇ
てんま　…では、……………を
まひつ　え、何？
てんま　あやめがユリ先輩にしてもらったそうなんです
まひつ　だから、何を？
てんま　……膝枕、です。
まひつ　え？
てんま　……（にじむ涙で、声は震えている）…イブのお願いです。
まひつ　……もぅ……背中、じゃ無かったの
てんま　……ふふ。それでは早速………あぁ、…あったかいです。
まひつ　この観覧車に乗っている間だけ、なんだからね。
てんま　はい、…そのドアの先は、…（涙ぐんで）…現実です。
まひつ　…………てんま、
てんま　…はい
まひつ　…私からも一つだけ、いい？
てんま　……はい…

概要：「今日は特別な日」であるイブの夜。1年前の生放送で行われた朗読ドラマ ep.09『758学園イブの出来事』から時系列的にも1年後のストーリーとなります。この時、オーディションでてんま・あやめ役に選出された、日本ナレーション演技研究所に所属する時枝さん・森山さんの1年後の演技（とその成長）が見どころの1つですが、内容は、進学で東京へ行くかを悩むてんまがそのことを話せずにいる、というもの。実際、この後、時枝さんが東京に移り住んだことはげんでるでも語られていますが、そうしたリアルな二人の葛藤を軸とした演技が印象的な回となりました。

ep.17『あなたのきもち』

ストーリー：てんま・あやめがお互いの距離感で悩む中、それぞれの相談に乗る平子・きよめ。仲直りのプランを練る中で、事態はさらに複雑な方向に展開する。絶体絶命のピンチにかけつけたのは…りつだった。

ピックアップシーン：
平子　　私たちは音楽の趣味も違えば、毎回創る曲のジャンルも方向性もバラバラだから、少年ミリオン唯一のルールとして、詞は「世界の有名なお話をモチーフにする」 ということだけ、守っているの。
『あなたのきもち』のモチーフは『天の岩戸かくれ』と『北風と太陽』ね。
てんま　へぇ、それは知りませんでした。
平子　　『天の岩戸かくれ』はその昔、太陽の神、アマテラスが岩戸に閉じこもり世界が真っ暗になってしまってさぁ困った、となったところで…
てんま　あぁ、はい、出てこないから外でどんちゃん騒ぎをして気を引き付け岩戸から引っぱり出した、ってお話しですね。 …あ！つまり、あやめを呼んでも振り向かないなら、向こうから振り向かせればいい、ということですか！
平子　　そう。例えばここ一番で「あぁ困ったなー！」とやれば、きっと日野さんは振り向いてくれるわ
てんま　なるほど！

きよめ　…だから、北風をふきつけたり、暖めたりして、無理やり服を脱がせたところで解決にはならないから、相手のきもちを大切にしないとね、っていう曲なんだけど…
あやめ　あぁ、それでタイトルが『あなたのきもち』、あくまで、相手のきもちを尊重することが大事なわけなんですね。
きよめ　その点、てんまちゃんは自発的にあやめちゃんの事を助けてくれるだろうから、あやめちゃんが「あぁ困ったなー」となれば、きっと振り向いてくれるんじゃないかな？
あやめ　なるほど！

やまと　そんなこんなで、学園の食堂で出会うことになるてんまちゃんとあやめちゃんだったのですが…

概要：「うたをうたおう」をテーマとしたライブ内における朗読ドラマという事もあり、ドラマタイトルもきよめの楽曲『あなたのきもち』からとられているほか、ドラマの内容も、きよめ達それぞれのソロ曲の内容と、物語がリンクする仕掛けが取られています。また、ep.11から続く、てんま・あやめの物語の区切りとして、この朗読劇後、そのまま二人の楽曲『千夜一夜の星降る夜に』を披露する流れに繋がっており、イベント全体としても、ドラマと楽曲ライブが連動する仕掛けとなっています。（朗読ドラマ、楽曲、イベントの3連動は758としては初の試みですね。）加えて、あんな役の松田颯水さんが初登場。双子であることをギミックにした物語運びは想像が及ぶところですが、こちらも、アンナの台詞が、その後のライブでお二人が披露した『セイギのミカタ W』の内容にリンクする仕掛けとなっています。

ep.18『聖、困る』

ストーリー：いつも野球部の試合をギリギリのメンバーで回している、キャプテン聖。しかし試合直前、メンバーの怪我により、ライバル校・如月高校との試合が行えない事態となる。そこで2年A組に助っ人を依頼するのだが…。

ピックアップシーン：
聖　どうしたみよ？…え？きいたところによると、２Ａの面々に助っ人を頼っては断られて困っている様ね？…そうそう！そうなんだよ！…え？…なぜ私にはかけてこないのか？ （……し、しまった！みよの事を忘れてた・・！！）
えと、いやそれは、たまたまで、これからかけようと………というか電話してきてくれたってことは試合に参加してくれるのか！…え？するわけがない、私をスルーするな…？…あ、うん、何だかごめん…。
SE　（終話音）ピッ
聖　やっぱりだめだーー！

概要：朗読劇では、名古屋という舞台をどう活かすかが一つのポイントとなっていますが、本エピソードは熱田、特に堀川の立地を軸としたエピソードとなります。（またライバル校「如月高校」の名称がここで初登場しています。）聖が順番に2年A組の面々に電話をしてピンチヒッターの依頼を呼び掛けていく、という流れですが、ほぼすべてのやり取りにおいて、本渡さんが各キャラクタのキャストつながりなアドリブを加えていて、こちらも一つの見どころとなっています。

ep.19『きよめとあやめ』

ストーリー：まだきよめとあやめが出会って間もない頃、一緒にお風呂に入ることが友達の始まりのきよめと、生徒会の動向を探ろうとするあやめとが、銭湯で駆け引きを繰り広げるエピソード。

ピックアップシーン：
きよめ　えー、こういう場所だからこそのコイバナと思うけどなー
あやめ　……そうすると、先輩も副会長として、プレッシャーの大きい莱先輩をサポートするのは大変、ですか？
きよめ　うーん、少しまひつちゃんらしくない時期もあったけどね
あやめ　あぁー、そんな時はミスが続いたりもしますもんね！
きよめ　そうだね、これはないしょなんだけど…
あやめ　（きたっ！これはスキャンダルの匂い！）
きよめ　生徒会の激務続きの状況を見かねたまひつちゃんがね…
あやめ　ふんふん
きよめ　ある時、生徒会メンバー全員をよびだしてね…

概要：まだあやめがきよめ達とそこまで親しくなっていなかった頃のエピソードです。学生たちによるきよめの設定に、「きよめはもち肌」（これはきよめ餅からの連想）つながりで、お風呂好き→銭湯でのコミュニケーションが友達の始まり、という連想ゲームのような内容があり、これを用いたエピソードとなっています。

ep.20『花火燦めく夜のこと』

ストーリー：熱田まつり （尚武祭）の花火をみつつ、思いにふける二人は同じようで、少しずつ違う価値観のもと、会話を続ける。もっと、距離を縮めたいやまとと、それ以上の距離が怖いきよめとの、少しセンチメンタルなエピソード。

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ピックアップシーン：
きよめ　…やまとちゃんのきもちはよくわかるよ、でも、私は、永遠なんてない、って思うんだ。
やまと　え？
きよめ　今、私達は仲のいい友達同士だけど、大学は別かもしれない。大学は同じでも就職先は別かもしれない。…今は、一緒にいるのが当たり前すぎる、キラキラした時間の中にいてとても気づきにくいけど、多分「一緒にいられる」って、凄いことなんだろうな、って思う。
やまと　うん。だから…この夏がずっと続けばいいなって…
きよめ　やまとちゃんらしいね。私は…「終わらない夏」が続いても……ずっとそこに、いたくはないかな
やまと　…科学か魔法の力でこの夏をずっと繰り返せたとしても？
きよめ　…うん、そんな幸せな夢の時間をずっと過ごせたとしても… たぶん、「目覚めなきゃ」って不安になって…
やまと　……知ってる。きよめちゃんってさ、普段のキャラのわりに、ファンシーなところと現実的なところの境目、独特だよね。
きよめ　ふふ、ごめん、やまとちゃんを否定してるわけじゃなくて…
やまと　うん。別に…わたしが夢みたいなこと、言ってるだけだし。
きよめ　それがやまとちゃんの魅力だよ。夢見がちでい続けられるって、すごいって思う。
やまと　あんまり褒められてる気がしないよー
きよめ　ふふ、そうやってぷーっとなるやまとちゃんもかわいいよね
やまと　もう、はぐらかさないで
きよめ　……あ
やまと　？どうしたの
きよめ　…そっか、だから私は、花火が好きなのかも
やまと　え？
きよめ　ほら、パーっと散って、その瞬間だけ皆の目にやきつくから。
やまと　うん、きよめちゃんのことも皆、ずっと覚えていると思うよ。
きよめ　…ううん、それはたくさんの花火たちからなってる「作品」全体の記憶で、皆の中に「あの時の花火は綺麗だった」、って記憶は残っても、一つ一つの花火の形を覚えている人なんて滅多にいないだろうから…それが、私っぽいかなって…。
やまと　……きよめちゃん、時々、そうやって儚いこと、いうよね。
きよめ　……そう？…なんだかんだ、今で精一杯だからかな…
やまと　うん、でもね、やまとはきよめちゃんを忘れないし、ずっと一緒にいると…いやずっと一緒にいたいって、そう思うんだ。もしこの先別々の進路になちゃっても、それはおばあちゃんになっても、一緒にゲートボールしてたいと…思うし…
きよめ　はははは（少しうるっときて）…そっか。

概要： 758のニコ生の第30回放送、朗読ドラマとしては20エピソード目を記念した特別編。 当日の生放送は熱田まつりの花火を背景にした中継であったため、ドラマにおいても、リアルタイムに花火の音声・映像がミックスされる演出が行われました。内容は、「今この瞬間をおぼえていられるのかな」という、ある種の、多情多感な時期ゆえの会話劇です。（きよめ役の小澤さんによる、この放送時の記録なども踏まえると、より楽しみが増すかもしれません。）やまとにとってはこの後、自分の曲である『あなたの心をメタモルフォーゼ』を完成させたことが語られていますが、きよめの「永遠なんてない」という言葉に対するアンサーが曲中に登場しています。また、このエピソードと曲の完成が後の物語につながる、重要な転換点となっています。

ep.21『花火舞い散る夜のこと』

ストーリー：堀川先生と観月先生は、熱田まつり（尚武祭）を見回りがてら、花火を楽しんでいた。二人の会話は、自分たちが受け持つ生徒たちのエピソードから教育論の違いへと移っていく。熱く生徒と向き合う観月と、どちらかといえば放任主義に見られる堀川。二人の論争は熱を帯びていき…。

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ピックアップシーン：
観月　　…ん、どうしたんですか？
堀川　　いや夏が始まったばかりで既にウチのクラス、色々あったなと…。
観月　　あぁ、特に例の無人島漂流事件。
堀川　　ええ、学園理事会からも半年の減俸で済んだのは奇跡と思えと…。
観月　　まぁ、元気いっぱいで何よりじゃ無いですか。ウチのクラスもその行動力を見習って欲しいぐらいです。
堀川　　いやいや、Ｆ組こそ良く出来たクラスじゃ無いですか。
観月　　ふふ、他人の芝生は青い、ですか？
堀川　　…いや、全く。…悪い奴らじゃ無いんですが、気付けばそこに留まってはいない人間ばかりで。
観月　　そしてこれからも、留まることはないのでしょうね。…その瞬間瞬間で姿を変え、同じ形を二度みせることは無い…
堀川　　 …あぁ、まるで花火のようだ…
観月　　…確かに。…だとすると、私達は何かを残せているんですかね。
堀川　　え？
観月　　…見方を変えれば、毎年やってくる生徒達と一定の期間向き合う、この繰り返しに過ぎない。この花火を観ている我々の視点が変わらないのと同じく、生徒達の、きらり輝く青春の瞬間、ひとときと向き合う…その繰り返し。
堀川　　それが？
観月　　…私は本当に彼等の将来…夢を繋ぐことが出来ているのか……。勿論、全力で向き合ってはいるものの、自分にその力があるのか。…堀川先生はそこに、不安や虚しさを感じたりはしませんか？

概要：終盤の熱いシチュエーション、セリフ回しは、758の女性スタッフの意見が多分に取り入れられつつ、前回のエピソードの意趣返し的演出がひとつの見どころとなっています。

ep.22『青松葉へと続く路』

ストーリー：しおりが気になったこと、それは、758学園の過去についてだった。

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ピックアップシーン：
しおり　ええ、生徒を守るべく、生徒会が代表でもの申せるんですよね。
堀川　　その通り。…だが、その仕組みを逆手に取った人間がいた。
しおり　逆手？
堀川　　あぁ。「１４名への自主退学勧告に対し、生徒会が異議申し立てをしないという事は、虐げられた生徒たちを守ることなく、退学を追認することである」、と生徒会を非難した生徒達がいたんだな。
しおり　まぁ…
堀川　　動議にあげられた以上、生徒会執行部は１４人の退学に賛成か、反対かを表明しなくてはいけなくなった。
しおり　…それでヒメ先輩達は、判断をしないために辞任を…？
堀川　　いや、城君やヒメ君達はそんな事では屈しない。…戦ったんだ。
しおり　戦った？
堀川　　……おっと、口が滑りすぎたようだ。

概要：イベント直前の生放送内での朗読ドラマということで、ep.23『続・生徒会執行部の危機』への引きを持って終わるという、初のクリフハンガーエピソードとなりました。次のエピソードにおいて名古屋城をモチーフにしたキャラクタを扱うことが決定しており、名古屋城に絡めたエピソードを展開する流れから「青松葉事件」という歴史的事件をキーワードとした伏線が登場します。またしおりが謎に興味を持ち、謎解が得意、というあたりの設定が、本エピソードだけでなく、間接的に次のエピソードに大きく影響します。

ep.23『続・生徒会執行部の危機』

ストーリー：1年前のイベントに実演された、ep.15『生徒会執行部の危機』からの続編。行方の分からなくなっていたまひつは、あんなと会っていた。会話の中、現生徒会執行部を解散に導こうとした存在とその企みが浮き彫りになる。それは名古屋城を舞台にかつて繰り広げられた「青松葉事件」に見立て、先代生徒会を追い詰めようとした「おとら狐」と呼ばれる一派のものであり、ここに、2年A組の面々と、おとら狐のメンバーとの対決が繰り広げられることに。

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ピックアップシーン：
ユリ　　 あぁ。あの人は良くできた人で…何より、馬に乗っているその一挙手一投足が美しく…初めて見たその場で、ただ、この人に勝ちたい、そう思い、その場で試合を挑んだ。
りつ　　…それで？
ユリ　　ただ一言。「信念のない勝負に何の興味もない」と。その時、私にはその言葉の意味が理解できなかったんだ。詭弁とすら思った。だから私は……「では私の純潔をかける」と。
きよめ・りつ　おぉ…
ユリ　　決意に満ちた私の目を見たあの人の目は、対照的にどこか儚げで…ひとこと「そうか」と。
きよめ　お、…おもいね…
ユリ　　いや、あの人からすれば、私の方こそが詭弁と分かった上で、慰めのつもりだったのかもしれない。
りつ　　若さゆえ、みたいな？
ユリ　　あぁ。そんな私が勝てるはずもなかったんだ。…スフォルツァ像との誓い、も忘れて…。

妙　　　信念や自らの正義のためなら、ルールを曲げてもいいと？あなた、それを今の生徒会会長の立場としていえる？生徒会での約束を無視し、個人的な感情で動くことが正しいの？
まひつ　でも…生徒一人守れなくて、生徒会長といえるかな……
妙　　　…まひつちゃん、あなたはなぜ、会長になったの？生徒一人を守ることで規範を曲げる事が、学園のためになると？
まひつ　それは、えっと…みんなの…あれ…・・・
妙　　　まひつちゃん、あなた疲れているのよ。ここのところ、激務が続いていたでしょ？一度冷静になって考えてみてほしい、私達が果たすべき役割、役目を…
まひつ　……私達の……

概要：3幕構成で、758のドラマ中、最も重厚に描かれたエピソード。留学中のはずのあんながなぜよく758学園に現れるか、といった小さな謎から、ユリと城の過去、そしてヒメをはじめとする先代生徒会が解散と引き換えに守ったもの、城の登場、千代の秘密、などずっと山場続きの展開の中、妙役、中原麻衣さんの演技が多くの反響を呼びました。「おとら狐」と呼ばれる愛知の「もののけ」の名を冠する存在と、2年A組「全員」の連携による対峙の終盤が見所です。

ep.24『あの日あの時あの場所で』

ストーリー：千代の勧めで、まひつがこれまでの出来事を振り返る。いわゆる総集編。

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ピックアップシーン：
まひつ　ん？ 千代からメッセージ？ えっと…

「エピソード24ともなってくると、そろそろ総集編をやるべき。…といってもよく判らないと思うから、私が学校に行かなくなった去年のクリスマスあたりから、クラスで何があったか教えて」…？

まひつ　…うーん、相変わらずなマイペースぶりね…。でも、いいきっかけだし、この一年くらいをざっと、振り返っておきますか。

概要：コメントで「万策尽きた」との書き込みの目立った総集編。総集編とはいえ朗読劇のため、まひつがこれまでの出来事を順序だてて振り返る構成がとられ、これをもってここまでのエピソードの時系列が整理され「メタモルフォーゼ」もそのエピソードの一つであることが示唆されました。（実際の時系列はこちらで参照可能です。）すべてのエピソードから該当シーンがインサートされるのですが、映像編集チーフの4年芥田君が歴代映像を編集することにかなりの労力を費やした回でもあります。（こちらでアーカイブが視聴可能です。）

ep.25『また逢う日まで』

ストーリー：やまと達は、きららの誘いで、名古屋テレビ塔の足元で行われたパーティーに参加していた。そのパーティには、きららがかつて所属していたアイドルグループ「MSW（ミルキー・スカイ・ウォーカーズ）」のファンの二人も訪れており、同じくMSWのファンであったみよと、会話に花を咲かせる。そして、きららがパーティ主催者の一人としてあいさつを行ったのち、事件は起こった。

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ピックアップシーン：
きよめ　そんなことない！私も音楽やってるけど、どんな形でもわたしの「声」を聴いてくれる人がいるだけで、どれだけ嬉しいか！
ジュン　…貴方がどれほどの音楽活動をしているか知りませんが、ＭＳＷと一緒にしないでください
きよめ　そ…そんな周りも見えないまま、一方的にこっちとそっちって線を引いて、一部が自警団の様に暴走するから、送り手側もそれに
まひつ　（遮って）だめよきよめ
きよめ　…え
まひつ　…きよめはずっとずっと、音楽を愛しているから、ドロッとした暗い気持ちに引っ張られちゃうのもわかるわ。…でも、それではあたなも、この二人と同じになる
きよめ　……まひつちゃん…でも……でも…
まひつ　ふふ、ごめん。タイミング悪いよね。
きよめ　え？
まひつ　今日、りつと平子が来てないの、ケンカしてるからでしょ？
きよめ　え…平子ちゃんから聞いたの？
まひつ　いーえ、私はあなた達の幼馴染よ
きよめ　……ごめん…ちょっとしたことでケンカになっちゃって…そこからずるずると歯車、ずれて…まともに口もきけてなくて…
まひつ　うん。でも私たちって結構、気づけばこうして事件の渦中にいたりするじゃない？
きよめ　…あぁ…ほんと、毎度こまってるよね。
まひつ　もしかすると、いつか「普通の明日」が、急にやってこなくなるかもしれない。それで、あの時あぁしてれば、と後悔するよりは…
きよめ　…そだね……ありがとう。明日が…ちょっと楽しみになったよ。

概要：名古屋テレビ塔が耐震工事で休業となることに合わせ、「また逢う日まで」と題されたイベントでの朗読劇。テレビ塔をモチーフとしたキャラクタ、錦きららをメインに据え、耐震工事がテレビ塔の脚を切断しての対策を講じる流れに合わせ、きららと仲間たちの、”「脚」を巡る再起へのドラマ” が展開しました。イベントにおける長編のドラマでは、扱う題材や物事の運びについて、毎回複数の学生たちの様々なプロット案からまとめあげられていますが、今作は「すべてが話せなくてもファンを信じぬく」という、やや難しめのテーマがあることからも、従来とはやや雰囲気の異なるドラマが展開しています。キャラクタとしては、名古屋市科学館をモチーフとしたキャラクタ、白川そらが初登場。観月先生との関りが示唆されました。また、げんでる100回記念において展開されたラジオドラマ#11『ありのままの、あなたでいて』はこのエピソードの前日譚となっています。

ラジオドラマ

『小澤亜李のげんでる!!』内で展開したミニドラマの情報です。

ラジオドラマ #01『きよめ、まひつにおねがいする』

きよめ　まひつちゃんまひつちゃん！
まひつ　あら、どうしたの、きよめ？
きよめ　ほらほら、この一月から、生徒会としてみんなの声を聴こうとラジオを始めたじゃない？
まひつ　ええ、『元気のでるラジオ』、学園でも好評だって声をよく聞くわ
きよめ　でもねでもね、もう３か月目に入るというのに、未だに誰もスタジオに遊びに来てくれないんだよぉ
まひつ　そうなんだ
きよめ　それにねそれにね、ディレクターをお願いしてる一年Ｆ組の藤林君も全然顔を出してくれないんだぁ
まひつ　あら、それは困った状況ね

概要：まひつ役洲崎綾さんがげんでるにゲスト出演した回のラジオドラマです。げんでるは、きよめが生徒会ラジオを展開している、という形で開始しており、そこにまひつ役の洲崎さんが来ることがメタ的に語られているドラマです。

ラジオドラマ #02『まひつ、げんでるへやってくる』

まひつ　ふぅ、ラジオって、生徒会長として人前で話すのとは違う疲れがあるわね。
きよめ　いやいや、まひつちゃんが来てくれて番組も電話チャレンジも大盛り上がりだよ。
まひつ　ふふ、いつも副会長としてサポートしてもらってるきよめにそう言ってもらえると嬉しいわ。
きよめ　あ、そうだ！せっかくだから、ここでまひつちゃんちがやってる、ひつまぶしについてもアピールしておこうよ！
まひつ　あら、公共の電波でそんな公私混同はよくないんじゃないかしら？
きよめ　そ、そんな固いこと言わないで

概要：まひつ役洲崎綾さんがげんでるにゲスト出演した回のラジオドラマその2です。まひつといえばひつまぶしですが、映像のないラジオ番組でひつまぶしの食レポを行う流れとなりました。

ラジオドラマ #03『きよめ、りつにおねがいする』

きよめ　りっちゃんりっちゃん！
りつ　　あらきよめ、どうしたの？
きよめ　これから、私がやってるラジオの収録があるんだけど…
りつ　　そうなんだ、いつも楽しく聞いてるよ
きよめ　ありがとー！だったら話が早い、まひつちゃんに続いて、ゲストに出てくれないかなって？
りつ　　え？私が？
きよめ　読者モデルとしても人気のりっちゃんに来てもらえると、リスナーの皆も喜ぶと思うんだ
りつ　　あー、そっか、うーん…
きよめ　…あ、もしかして出版社との契約的にＮＧとか？
りつ　　え？あ、そういうのは自由だからいいんだけど…実は、あんなが帰ってきてるんだよね

概要：りつ役松田利冴さん、あんな役松田颯水さんがげんでるにゲスト出演した回のラジオドラマです。 まひつに同じく、生徒会メンバーよりゲストが登場、という形ですね。

ラジオドラマ #04『ほんとは商売敵、なんだよね』

きよめ　あむあむ（と、食べる仕草）、いやぁ、やっぱり亀谷芳広のお菓子は和菓子も洋菓子もおいしいよねー
あんな　あら、それを言ったらきよめ餅だって絶品じゃない
きよめ　ふふ、ありがとう！
りつ　　でも、あまり意識したことなかったけど、普通、私達ってライバルだよね(もぐもぐと)。
あんな　確かに、うちも紅白餅とかあるし(もぐもぐと)。
りつ　　まひつも妙も平子も含めて私達幼馴染が仲いいのは、やっぱり親同士の仲がいいからってのが大きいのかな？
きよめ　うん、みんな「名古屋・熱田を盛り上げよー！」って元気だもんね
あんな　あぁ、朔日市（ついたちいち）に、あつた宮餅。
きよめ　そっか、それをリスナーの皆にも紹介しておかないとだね。

概要：りつ役松田利冴さん、あんな役松田颯水さんがげんでるにゲスト出演した回のラジオドラマその2です。 きよめもりつも、実家は和菓子を取り扱っているわけですから、厳密にはライバルのはずなんですが、仲がいいんですよね。

ラジオドラマ #05『やまとのにせもの？』

やまと　きよめちゃん きよめちゃん！
きよめ　ん？やまとちゃん、どうしたの？
やまと　実は、最近、学園にやまとの偽物が出没してるみたいなんだ、それもたくさん！
きよめ　…え、に、偽物？
やまと　そう、わたしって声が高いでしょ？そこだけをまねてやまとになったつもりの人がたくさんいるみたいで…
きよめ　…それは困ったね
やまと　うんうん、やまとだって、低い声くらい出せるし！ デメ…
きよめ　（低い声を出そうとするやまとを遮って）あわわわ！

概要：げんでる内の人気コーナーに「N-1グランプリ（ながなわ わん グランプリ）」というものがあり、そこではリスナーはじめ、758キャラクタのキャストに至るまで長縄さんの演技を真似るわけですが、げんでるはきよめによる生徒会ラジオ、という形なので、長縄さんがげんでるへのゲスト出演に際してのドラマでは、やまとが自分の偽物がいることに疑問を抱く、といった展開となっています。

ラジオドラマ #06『あなたのきもち、メタモルフォーゼ』

やまと　ふーふふんふふふふー（変わらない日々、のハミング）
きよめ　あ、やまとちゃんの曲？
やまと　うん、ずいぶん長い時間がかかったけど、やっと完成したんだー
きよめ　ほんと！？デモ音源を聞かせてもらってから随分たったねー。
やまと　…うん。

概要：やまと役長縄まりあさんがげんでるにゲスト出演した回のラジオドラマその2です。 やまとの楽曲『あなたの心をメタモルフォーゼ』と、きよめの楽曲『あなたのきもち』。758の楽曲には、「1番 Aメロ→Bメロ→サビ→2番 Aメロ→Bメロ→サビ→Cメロ→大サビ」といった、ある種スタンダードな構成の曲が実はあまりない中で、この二曲は意図的に同様の構成で、タイトルにも「あなた」が入っており、しかし、相手へのアプローチが異なる、という特徴をもっています。時系列上では、ここでやまとの曲が完成し、次なる物語が始まるきっかけとなります。

ラジオドラマ #07『聖、銭湯にて』

きよめ　（驚き）っ…！お、お、おーーーっ！
聖　　　…ん？あぁ、きよめか。どうした？
きよめ　いやいやいや聖ちゃん、聖ちゃんこそどうして銭湯に？珍しー！
聖　　　あぁ、野球部のシャワールームの調子が悪いみたいで…邪魔だったかな？
きよめ　いやいやいや、ここは公共の場だよ 私のものじゃないよ
聖　　　でもさ、きよめは仲のいい子達とここで楽しんでる、って話だから
きよめ　え？・・・あはは、そうだね
聖　　　（少しだけ意地わるく）私は呼んでもらえないのかなーって
きよめ　いやいやいや、そんなそんな！ 聖ちゃん、いっつも忙しそうで誘うだけでも申し訳ないかなって…でもずっと来てほしかったよ
聖　　　相変わらず相手の気遣いばかりだな、きよめだってずっとずっと大変だろう？
きよめ　そんなそんな、聖ちゃんに比べたら私なんて…
聖　　　…そんな謙遜もきよめらしいけど…やっぱり、邪魔だったかな？
きよめ　え？ まったく！ そんなわけ！ ないよ！ うれしいよ

概要：聖役本渡楓さんがげんでるにゲスト出演した回のラジオドラマです。 げんでるにおける、きよめのイラストといえば、はてなさんによる作品の数々ですが、こちらではドラマイラスト担当のロックムーン君が（指定の枚数を無視して）熱意をもって手がけたイラストも見どころの一つです。

ラジオドラマ #08『聖、決め球は』

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聖　　　んー～～～～っ（我慢して）もお！ くすぐったいよ！
きよめ　…ん？あぁだめだよ、じっとしていないと
聖の髪を洗っているきよめ
聖　　　…髪の洗い方なんて関係ないだろ・・？
きよめ　…またそんなこといって。聖ちゃんはー、もっと自分のポテンシャル、自覚するべきだよぉー
聖　　　もちろんしっかり把握してるってば
きよめ　え？ほんと？
聖　　　もちろん！ストレートの速さだろ、決め球だろ、打率だろ、ベースランニングのタイムだろ、長打率だろ、盗塁の成功率だろ…
きよめ　い、いや聖ちゃん、そういうことじゃなくて…
聖　　　じゃぁどういうこと？

概要：聖役本渡楓さんがげんでるにゲスト出演した回のラジオドラマその2です。 前回からの続きで、きよめと聖の関係性が少し深まったエピソードとなりました。

ラジオドラマ #09『みよとわたりからの伝言』

わたり　あ、きよめ？ わたし わたし、わたりだけど、ついにきよめの生徒会ラジオに呼んでくれるってんで、今から とっっても 楽しみにしてるよ！ あ、みよにも変わるね
みよ　　あー、えー、コホン、２年Ａ組 クラス副委員長の車塚みよです。羽二重さんの電話にメッセージを残しています。

概要：卒業に伴う、新わたり役、新みよ役のキャスト発表を行う回において、先出しでキャラクタの声をお届けした回のドラマです。

ラジオドラマ #10『みよとわたり』

わたり　んー～～～～っいい天気！
みよ　　…水泳大会決勝当日だというのに、相変わらずの余裕ですね？
わたり　ん？ おー、みよ、わざわざ応援に来てくれたんだ
みよ　　べ、別に私が望んで来たわけじゃ…
わたり　あー、やまとにでも頼まれた？
みよ　　ええ、そんなとこです、…大体なんで私が…
わたり　ふふ、いっつも貧乏くじひいてブツブツ言いながらでも ちゃんと行動するのがみよの凄い所だよね
みよ　　嫌みにしか聞こえませんよ…私に主体性が無いと…？
わたり　もう、そうやって直ぐにつっかかんない
みよ　　ご、ごめんなさい そんな意図は…
わたり　うん、わかってるって。 想いが伝わりにくい損な性格だよね
みよ　　…あ、…あの、そんなことより宮野さん…
わたり　ん？

概要：わたり役佳村はるかさん、みよ役嶺内ともみさんがゲスト出演した回のラジオドラマ、その2です。相手のことを気遣うもおせっかいに見られがちでなかなか報われないみよと、そんなみよを理解しつつ、大人っぽくもおっちょこちょいなわたり、という対比が垣間見えるエピソードです。

ラジオドラマ #11『ありのままの、あなたでいて』

きよめ　・・・いたたた・・・ってあれ？
ナレーション　倒れた机から投げ出された引き出しの裏側に、手紙のようなものが張り付けられている。
きよめ　…どうして引き出しの裏に手紙がくっついてるんだろ…？…「きよめへ…」…って私宛の手紙？　こんなの、いつ…。
ナレ　　そして、きよめは気付き、驚いた。
きよめ　これ…おばあちゃんの字…。
きよめの祖母　きよめへ
　ふふ、この手紙に気付いてもらえたみたいですね。おじいちゃんに頼んで、きよめがひょんなことから見つけられる場所に、隠してもらったんです。
　この手紙を読んでいるのは、いつ頃でしょうか。中学校卒業近く？高校生？それとも結婚して、この部屋をでていく頃でしょうか。

概要：げんでる通算100回目記念の生放送の際の、758から小澤さんへのサプライズプレゼントが、小澤さんが尊敬する坂本千夏さん演じる「きよめのおばあちゃん」が、きよめへメッセージを贈るというものでした（生放送中のドラマが公開されるまで、おばあちゃん役が誰かはふせられていました）。坂本さんは小澤さんの、養成校時代の先生ということもあり、番組ではご本人から小澤さんへの、当時のエピソードや、応援メッセージも届けられました。100回記念放送はニコ生公式にて視聴が可能ですので、ぜひご覧になってみてください（56分20秒ごろから）。また、このエピソードのラストのきよめの決心が、朗読ドラマ#25『また逢う日まで』につながり、さらに少年ミリオンの新曲『言葉は時に無力で』の誕生につながる、という展開ですが、時系列上の位置からもわかる通り、この2エピソードはここまでの朗読ドラマからは少し未来の物語となっています。

時系列

物語の時系列（タイムライン）をご覧いただけます。